50代のスマホ代を見直す方法|家族分の通信費をムリなく下げる確認ポイント

家計を整える

日曜の夜だった。

リビングのテーブルでクレジットカードの明細を眺めていて、ある行で指が止まった。

通信費。

スマホと家のネットを合わせて、2万円を少し超えていた。

高い、と思った。

でも次の瞬間、自分に問いかけて言葉に詰まった。

——じゃあ、この2万円の中身を説明できるか?

できなかった。

僕のスマホ、妻のスマホ、大学生の息子のスマホ、家の光回線。

どれが月いくらで、どんなプランで、何のオプションが付いているのか。ひとつも答えられない。

契約したのは僕なのに。

50代になって、まずは「何に使ったかわからないお金」を見直し、その次に保険料を確認しました。

そして、次に立ちはだかったのが、このスマホ代でした。

この記事は、そんな僕が家族分のスマホ代をはじめて「確認」してみた記録です。

先に断っておくと、僕はファイナンシャルプランナーでも通信の専門家でもありません。乗り換え先をおすすめする記事でもありません。

ただ、同じように「スマホ代が高い気がするけど、何から見ればいいかわからない」という方の、最初の一歩の参考になればと思います。

わが家のスマホ代が高かった理由は「悪いプラン」ではなかった

結論から書きます。

わが家のスマホ代が高かった一番の原因は、高いプランでも、悪い契約でもありませんでした。

誰も、中身を見ていなかったこと。

これに尽きます。

わが家の契約はどれも10年ほど前、駅前のショップの店頭で結んだものでした。

店員さんに勧められるまま書類にサインをして、その日から明細は「見なくていい書類」になった。

紙の明細が来なくなり、Web明細に切り替わってからは、もう存在すら忘れていました。

しかも、スマホの契約には家計簿にはない特殊さがあります。

家族の分は、自分のマイページからは見えないのです。

妻の契約は妻のIDでログインしないと確認できない。

つまりわが家では、通信費の全体像を知っている人が、家庭内に一人もいなかった。

これ、以前見直した保険とまったく同じ構図でした。

契約した瞬間が情報のピークで、あとは下るだけ。

放置された契約は、静かに、律儀に、毎月引き落とされ続ける。

だから、最初にやるべきは乗り換え先を探すことではなく、今の契約を見ることだ。

そう決めて、僕はマイページのパスワード再発行から始めました。

明細を開いた夜、わが家で見つかった4つのムダ

ログインできたのは、パスワード再発行のメールを2回取り違えたあとでした。

画面に契約内容が並んだとき、正直、ちょっとした緊張がありました。

健康診断の結果を開くときの、あの感じに似ています。

そして案の定、いくつか「見つかって」しまいました。

誰も使っていない月額オプションが3つ

オプション一覧を上から読んでいって、最初に目に入ったのが端末補償サービスでした。

月数百円。

それ自体は真っ当なサービスです。

問題は、補償対象が2台前の、もう手元にないスマホのままだったこと。

その下に、動画配信系のオプションと、雑誌読み放題のオプション。

どちらも記憶をたどると、契約時に「とりあえず入っておくと割引が効きます。あとで外せますから」と言われたものでした。

あとで外した記憶は、ありません。

10年間の「あとで」です。

3つ合わせて、わが家の場合で月1,500円ほどでした。

使用量の3倍の大容量プラン

次に、直近3ヶ月のデータ使用量というページを開きました。

恥ずかしながら、このページの存在を初めて知りました。

僕の契約は大容量プラン。

しかし実際の使用量は、契約容量の3分の1にも届いていませんでした。

考えてみれば当たり前で、平日は会社、家では光回線のWi-Fi。

スマホ単体で大量のデータを使う生活を、僕はしていなかったのです。

10年前、動画をよく見るならと勧められた容量のまま、生活だけが変わっていました。

存在を忘れていたタブレット回線

一番ひやりとしたのがこれです。

契約一覧に、回線が1本多い。

数年前に使っていたタブレットの通信契約でした。

本体はとっくに引き出しの中。

解約した「つもり」でいたのに、契約は生きていて、月1,000円ちょっとが静かに引き落とされ続けていました。

誰も悪くありません。

解約の手続きを、僕が最後までしていなかった。

それだけの話です。

でも、この「つもり」が数年分積み重なった金額を暗算したときは、さすがにため息が出ました。

家のネットとのセット割が効いていなかった

最後のひとつは、妻に指摘されて気づきました。

「うちって、スマホとネットのセット割ってやつ、入ってるの?」

調べてみると、数年前の引っ越しで光回線を替えたとき、割引の紐づけが外れたままになっていました。

しかもこの割引、自動では復活せず、申請が必要なタイプだった。

条件は満たしているのに、申請していないから適用されていない。

そういうお金の漏れ方があることを、50代にして初めて知りました。

乗り換える前に。今の契約のまま確認した5つのポイント

ここからは、僕が実際にやった確認の手順です。

特別な知識は要りません。

判断や解約はあとでいい。

まず「確認するだけ」です。

ステップ1:キャリアのマイページにログインする

じつは全工程でここが一番の関門でした。

IDもパスワードもわからない状態からのスタートです。

パスワード再発行の手続きをして、届いたメールから再設定する。

わが家の場合、ここまでで30分ほどかかりました。

逆に言えば、30分かければ誰でも入り口には立てます。

ログインできた時点で、見直しの半分は終わったようなものでした。

ステップ2:直近3ヶ月のデータ使用量を見る

マイページの中の「データ使用量」「利用状況」といったページを開き、直近3ヶ月の数字をメモします。

やることはこれだけです。

契約している容量と、実際に使っている量。

この2つの数字を並べて眺める。

プランを変えるかどうかの判断は、まだしなくていい。

ギャップの大きさを知ることが目的です。

ステップ3:オプション一覧を開き、名前を音読する

オプションの一覧ページを開いたら、上から順に名前を声に出して読んでみることをおすすめします。

冗談のようですが、これが効きました。

名前を読んで、それが何のサービスか説明できないものに印をつけていく。

説明できない月額料金は、少なくとも「自分で選んで払っているお金」ではありません。

わが家では、これで3つ見つかりました。

ステップ4:家族の回線を数える

家族分は、家族それぞれのIDでしか見られません。

わが家では夕食のあと、妻と並んでお互いのマイページを開きました。

確認するのは、名義・回線の本数・月額の3つだけ。

ここで例のタブレット回線が発覚したわけです。

「そういえばこれ、まだあったんだ」

そんな会話が生まれた時点で、この作業には値段以上の価値がありました。

息子の分は、本人に金額だけ聞きました。

ステップ5:スマホと家のネットの組み合わせを確認する

最後に、スマホと自宅のネット回線のセット割・家族割が、今の契約状態で有効になっているかを確認します。

わが家のように、引っ越しや乗り換えのタイミングで紐づけが外れているケースがあります。

マイページでわからなければ、サポートに「セット割は適用されていますか」と一言聞くだけでも確認できます。

格安SIMにしなかったのか、と聞かれたら

ここまで読んで、「で、格安SIMには替えないの?」と思われた方もいると思います。

正直に書くと、検討はしました。

調べれば調べるほど、月額の安さには心が動きます。

ただ、わが家の場合、上の確認だけで5,000円ほど下がることがわかった時点で、いったんそこで止めることにしました。

不要なオプションを外し、使用量に合った容量へ変更し、忘れていた回線を解約し、セット割を申請し直す。

すべて今のキャリアのまま、マイページと一度の電話で済んだ作業です。

乗り換えという選択肢を捨てたわけではありません。

順番の問題です。

今の契約の中身も知らないまま乗り換えていたら、きっと新しい契約もまた10年間、開かずの明細になっていた気がします。

まず現状を知る

比較はそれからでも遅くない。

50代の慎重さは、こういうときは味方だと思うことにしています。

見直して変わったこと|金額よりも大きかったもの

わが家の場合、この確認作業で減ったのは月5,000円前後。

年間にすれば6万円です。

かかった時間は、パスワード再発行を含めて合計2時間ほどでした。

ただ、数ヶ月たったいま振り返ると、一番大きな変化は金額ではなかった気がします。

明細が、怖くなくなりました。

通信費の行を見ても、いまは中身を説明できます。

何にいくら払っていて、それは自分で選んだ支出だと言える。

この感覚は、金額以上に家計への向き合い方を変えてくれました。

わからないから見ない。

見ないからもっとわからなくなる。

あの悪循環から、ひとつ降りられたのだと思います。

そして、浮いたお金をそのまま生活費に混ぜないことも大切だと感じました。

せっかく月5,000円ほど下がっても、その分を何となく外食や買い物に使ってしまえば、家計は元に戻ります。

僕はまず、浮いた分の一部を「給料日前に足りなくなったとき用」として別に分けることにしました。

増やすためではありません。

また同じ赤字に戻らないためです。

通信費を下げる目的は、節約を頑張ることではありません。

毎月の家計に、少し余白を作ることです。

FAQ よくある質問

50代のスマホ代は、まず何から見直せばいいですか?

まずは、先月の請求明細を確認します。

通信料、端末代、オプション代、自宅のネット回線代を分けて見ることが大切です。

いきなり乗り換え先を探す必要はありません。

何にいくら払っているかを確認するだけでも、見直しの第一歩になります。

家族分のスマホ代が高い場合、どう確認すればいいですか?

家族全員分をまとめて見るのではなく、1人ずつ確認します。

誰の回線なのか、月額はいくらか、データ使用量はどれくらいか、オプションは付いているかを見ます。

全員が同じプランである必要はありません。

使い方に合わせて分けて考えることが大切です。

使っていないオプションはすぐ解約してもいいですか?

内容がわかっていて不要なものなら、解約候補になります。

ただし、端末補償やセキュリティ関連のように、外すと困る可能性があるものは慎重に確認してください。

名前を見ても何のサービスかわからない場合は、公式サイトやサポートで確認してから判断すると安心です。

格安SIMに乗り換えた方がいいですか?

格安SIMにすると、スマホ代が下がる可能性はあります。

ただし、サポート体制、通信速度、通話の使い方、キャリアメール、家族の設定サポートなども確認が必要です。

50代のスマホ代見直しでは、いきなり乗り換えるより、まず今の契約内容を確認することから始める方が安心です。

スマホ代と家のネット代は別々に見た方がいいですか?

最初は別々に見て、最後は「通信費」としてまとめて確認するのがおすすめです。

スマホ代、自宅の光回線、Wi-Fiルーター代、セット割の有無まで見ると、家計全体の負担がわかりやすくなります。

まとめ|スマホ代の見直しは、解約でも乗り換えでもなく「確認」から

50代のスマホ代の見直しは、乗り換え先の比較から始めなくていい。

というより、そこから始めないほうがいい、というのが僕の実感です。

やることは5つだけです。

  1. マイページにログインする
  2. データ使用量を見る
  3. オプションの名前を音読する
  4. 家族の回線を数える
  5. セット割を確認する

今夜、最初のパスワード再発行のメールを送るだけでも、もう始まっています。

スマホ代は、毎月当たり前のように引き落とされます。

だからこそ、見ないままにしておくと、何年も同じ状態が続きます。

でも、一度中身を確認すれば、「高い気がする」から「ここを見直せばいい」に変わります。

今日やることは、乗り換え先を探すことではありません。

まず、先月のスマホ明細を開いて、通信料・端末代・オプション代の3つを確認してみてください。

※本記事は一個人の家計の記録です。料金プランやサービスの内容は契約先や時期によって異なります。実際の変更・解約は、ご自身の契約内容をご確認のうえ判断してください。

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